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紅葉を追って岩手山・八幡平の旅
『紅葉前線を追う旅』今年の第一弾として岩手山・八幡平周辺を選びました。
まわりにいい温泉が多いのが決め手。 兄たちを誘っての3人旅で、約1週間の予定です。
2015.10.19 (月)
出発の朝、東名の音羽辺りでトラックの横転事故の情報が入ったので、予定より早めの出発。
情報通り岡崎ICの手前から渋滞が始まりましたが、事故現場も判らぬままにやがて渋滞も終わり、
時間通りに静岡で兄たちをピックアップすることが出来ました。
東名、首都高、東北と乗り継いで、この日は福島県の国見SAで車中泊でした。
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2015.10.20 (火)
昨日は夕方になって小雨が降りだしましたが、今朝は霧が出てますが雨はなんとか上がっています。
6時30分、国見SAを出発。 しばらく走って鶴巣PAで朝食を済ませた後、紫波SAで休憩。
ここまで来ると平地でも紅葉が進んでいました。
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東北道を盛岡ICで降り、岩洞湖(がんどうこ)にやって来ました。 岩洞湖
思いのほか標高があるようで、紅葉はすでに終盤といったところ。
看板によると本州一寒い所とありました。 冬季は凍結した湖面でワカサギ釣りができるようです。
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山を下る途中、岩手山の遠望を期待していたのですが、途中から雨が降りだし岩手山は雲に隠れ残念でした。
今夜の宿に向かうにはまだ早いので、小岩井農場まきば園に行ってみましたが、あまり見るものが無さそうなので立ち寄らずに
昼食を取ろうと辺りをぶらぶら。 御所湖沿いの小さな公園の紅葉です。
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昼食の後、近くの緑化樹木センターに立ち寄りました。 この頃には雨も上がって青空が広がってきました。 緑化樹木センター
ここには、何百本が何千本かというぐらいのカエデが植えられていて壮観でした。
おそらくは全てが売り物だと思われます。 私も小さなモミジの苗木を1000円でゲット。
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今日のお宿の休暇村岩手網張温泉に向かいました。 岩手山も雲が流れて全景を現わしてくれました。
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休暇村岩手網張温泉、宿の部屋からの眺めです。 休暇村岩手網張温泉
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暗くなると遠くに盛岡の灯が見えました。
北海道辺りにあった低気圧も太平洋側に去って、大きな高気圧の中に入ってきました。
明日からは好天に恵まれて、いい旅が続けられそうです。
2015.10.21 (水)
雲一つない見事な秋晴れです。
放射冷却でぐっと冷えるかと思ってましたが、さほどでもありません。
朝は、雲海が見られるかもと聞いていましたが、遙かかなたに僅かに見られただけでもラッキーでした。
奥羽山脈の上に朝日が上がってきました。 手前は岩手山の裾野です。
朝日を受けた休暇村岩手網張温泉です。
朝食を済ませてから入口ゲートの開く8時半を待って仙女の湯に入ってきました。
建物の横の入口ゲートを抜け、黄色に色付くブナ林を進んだあと、沢に下りる道を下ると直ぐでした。
小さな滝をバックに乳白色の露天風呂は朝早いせいか他に客はなく、ゆっくり独り占めで入らせていただきました。
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宿をあとに山を下る道路では、紅葉を透かして見える朝日がキラキラと輝いていました。
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岩手山山麓を東側に回って、焼走り溶岩流にやってきました。 焼走り溶岩流
1700年代に岩手山山腹の火口から流れ出た真黒な溶岩が約1.5平方キロメートルにわたって広がっている様はまさに壮観。
グーグルの航空写真で見ると山腹の火口の位置がよくわかります。
いかにも最近流れ出たような生々しさに不思議な感さえ覚えるところです。 中を横切るように約1キロメートルの観察路が設けられていました。
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岩手山山麓を北に回り込むと松川渓谷です。 松川渓谷
森の大橋あたりの紅葉は今が見頃でした。
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更に渓谷を上がっていくと松川温泉です。 八幡平樹海ラインに入らずに沢沿いにまっすぐ行くと松川大橋手前で車両は通行止めとなります。
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松川大橋からの眺望。 眼下に松川地熱発電所から立ち上る湯気が見えます。
地熱発電所でお弁当を食べた後、八幡平樹海ラインで藤七温泉へ。
ここまで上がってくると残念ですが紅葉はすでに終わっていました。 平地も山の上もというのはやはり欲張りすぎですね。
チェックインには時間があるのですぐ近くの蓬莱沼(ほうらいぬま)、蓬莱境(ほうらいきょう)を散策しました。
蓬莱沼(ほうらいぬま)です。
道もないのに沼を一周してみました。 別の地図を使っていたら、帰りに一時道に迷ってしまうハプニングも発生。
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蓬莱境(ほうらいきょう)です。
アオモリトドマツの森の中の巨岩を縫う様に散策路がありました。
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2時間ほど散策の後、藤七温泉の彩雲荘さんにチェックイン。
さっそく温泉に。
露天の湯船がいくつもあり、底から熱い湯が湧いていました。
底には泥もいっぱい溜っているので泥湯のジャンルになるのでしょうか。
混浴ですが、女性は湯浴み着(ゆあみぎ)で入ります。
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2015.10.22 (木)
夜半からずっと雨だれの音が聞こえていました。
天気予報では大きな高気圧に覆われていたはずなのになぁ、今日の八幡沼散策はどうしようか・・
と思いながら朝を迎えました。
窓を開けると霧が出ていてよく見えません。
少しづつ霧が薄くなって周りが見えてくると、あたりは薄っすらと雪化粧していました。
雨だれの音は、2階の屋根の雪が解けて1階の屋根の上に落ちる音で、雨はまったく降っていませんでした。
更に霧が晴れると、雲一つない青空が現れました。
気分も良くなって、朝湯に浸かった後、
今度は悪い知らせ。
この雪で、八幡平へ上がってくる道路は10時まで通行止めとのことです。
聞くと、来週から八幡平樹海ラインは冬季閉鎖で、それに伴い彩雲荘も冬ごもりに入るという、そんな時期だったんですね。
八幡沼への上り口である見返峠のレストハウス駐車場までは車で5分程度なので
そこまでなら行けないかと聞いてみたがダメとの返事。
少し待ち時間が出来てしまったので、渡りに船とばかりに秘かな計画を実行に移すことにしました。
彩雲荘の裏手の部分は、沢に沿って地獄が広がっていますが、その最上部近くに2つの野湯があります。
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道路から見下ろされる所にあり見世物状態となるので普段は入り難いのですが、幸い今日は10時まで車は通りません。
ということで、独り占めの野湯をゆっくり堪能してきました。
こちらは道路寄りの野湯です。 適温でした。
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もう一方の野湯は、熱すぎてとても入れませんでした。 中は泥がいっぱい溜っていました。
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9時30分に、見返峠のレストハウス駐車場まで気を付けてなら・・との許可がでたので宿を出発。
駐車場に車を止め、09:40早々に八幡沼周回の散策に出発です。 八幡沼
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駐車場から坂道を少し上がりますが、後は平坦となります。
畚岳(もっこだけ)とその裾の方に藤七温泉も見えています。 真ん中あたりの遠くに見えるのは秋田駒ヶ岳です。
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紅葉はとうに終わっていたので、この雪は思わぬプレゼントとなりました。
枝に積もった雪が朝日で輝いています。
源太森という小高い山から八幡沼を望みます。
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木道が整備されていて、(雪が無ければ)普通の格好で回れます。
八幡沼を反時計回りにぐるっと回ってきました。
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こちらはガマ沼です。 岩手山に大分雲が掛かっています。
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メガネ沼。 どの沼も昔の火口跡です。 遠くに見える山は畚岳(もっこだけ)です。
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最後は鏡沼です。
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11時50分、駐車場着。 全行程2時間ちょっとのトレッキングでした。
この後、駐車場のあるレストハウスで昼食をとってから八幡平を玉川温泉へと下りました。 玉川温泉
100円の有料駐車場に車を止めて、至る所で噴気が見られる地獄部を散策しました。
大噴(おおぶけ)と呼ばれている玉川温泉の源泉です。
98℃、pH1.2の日本一の強酸で、成分が塩酸というのも特徴だそうです。
毎分8400L噴き出しており、下流の玉川はこの強酸水が流れ込むことで玉川毒水と言われるそうです。
今では玉川温泉の下流の施設で中和処理が行われていますが、それでも玉川ダム(宝仙湖)でpH4.9あるんだそうです。
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岩盤浴は、噴気孔の近くの地面にゴザを敷いて衣類を身に着けたまま横になります。
地熱ですぐに体がぽかぽかと温まってきます。
ここを利用するのは無料なんだそうで、多くの人が至る所で横になっていました。
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我々もゴザなしでしばらく寝転がってみましたが、早々に今日の宿のある乳頭温泉に向かいました。
途中、玉川沿いの紅葉です。
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少し下って、宝仙湖 黒森橋からの紅葉です。
湖の青と紅葉がベストマッチです。 広角で撮れないのが残念。
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こちらは宝仙湖 湯淵橋からの紅葉です。
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16時頃に今日の宿の乳頭温泉 鶴の湯に到着。 夕日を受けた紅葉が迎えてくれました。 乳頭温泉 鶴の湯
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さっそく有名な混浴露天風呂に入って今日の疲れを癒しました。
何人も女性が入っていましたが、湯に入るところは隠されていること、乳白色の湯、首下は浸けたままの巧みな移動で
まったく問題なく入れていました。
2015.10.23 (金)
朝起きたら宿の藁葺屋根に薄っすらと霜が降りていましたが、なぜかそれほど冷たささは感じませんでした。
今日は、秋田駒ヶ岳に登りますが、雲一つない絶好の登山日和となりました。 秋田駒ヶ岳
朝に急遽作っていただいたおにぎりを持って、さあ出発です。
(鶴の湯さんには、急なお願いに対応頂き申し訳ありませんでした。)
少し田沢湖方面に戻り、駒ヶ岳に上がる道路を一気に8合目まで上がりますが、
途中で森林限界を抜け、あたりはクマザサに変わっていました。
管理棟で登山届を記入のあと9時、男女岳(おなめだけ)の裾を反時計回りに上がる登山道で阿弥陀池をめざしました。
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男女岳(おなめだけ)を左に見ながら上がってきました。 眼下は8合目の駐車場です。
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彼方に先ずは昨日までいた八幡平、西に花の百名山の森吉山、更に回るにつれ田沢湖が見えてきて、
はるか遠くには鳥海山が孤島のように浮かんで見えました。
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更に回って目の前に男岳(おだけ)が現れると阿弥陀池はすぐでした。
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10時20分に避難小屋に到着。 近くでしばし休憩の後、目の前にそびえる秋田駒ヶ岳の最高峰の男女岳(おなめだけ)に上がりました。
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避難小屋からは30分ほどで上がれました。
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1637mの山頂はもちろん360度のパノラマです。
手前は男岳(おだけ) 、その左奥に女岳(めだけ)、男岳(おだけ)の山頂付近の遠くに鳥海山です。
東には岩手山が、その南に盛岡市街、はるか遠くに早池峰山がひときわ高く望めました。
北には遠く岩木山も見えるらしいんだけど、よくわかりませんでした。
男女岳(おなめだけ)を降りて、おにぎりの昼食をとった後、下りは横岳、焼森岳経由で駐車場に戻ります。
横岳方面に一旦上がると、目の前に女岳(めだけ)が全景を現わしました。 駒ヶ岳で一番危ない山です。
ところどころに僅かな噴気があり、最近でもわずかながら山体膨張があるとかないとか・・。
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横岳のピークです。 右後ろの遠くに早池峰の峰です。
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焼森岳は草木のないツルツルの小山です。
焼森岳山頂です。 空気が澄んでるせいか岩手山がすごく近くに感じられました。
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眼下の駐車場まで下ります。
正面の山が焼山で、その裾野に玉川温泉があります。 右の平たい台地が八幡平です。
13時20分に駐車場に戻ってきました。 約4時間半の山歩きでした。
駒ヶ岳を下りた後は、乳頭温泉郷の紅葉を見てから鶴の湯に戻りました。
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今日の温泉は、白湯と黒湯(お隣どうして裸で行き来できる)、寝る前に本館内2階の内湯の黒湯に入らせていただきました。
明日は最終訪問地の赤水渓谷ですが、そろそろ天気が崩れてくるとの事でちょっと心配です。
2015.10.24 (土)
8時過ぎに乳頭温泉鶴の湯さんをチェックアウトし赤水渓谷をを目差しました。
田沢湖に戻り、そこから国道105号を北上、阿仁前田の交差点を右に折れ県道309号を大平湖方面に走りました。
大平湖に近づくにつれ、山々は燃えるような紅葉に染まり渓谷の紅葉に期待が高まります。
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大平湖の手前で右に折れ、紅葉に覆われた林道のような道を進んだ先に森吉野生鳥獣センターはありました。
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ここに車を止め、準備を整えて10時40分、赤水渓谷へのトレッキングの始まりです。
雲行きも何とかもってくれそうな感じです。
最初は平坦なブナの林間を進みます。
このあたりの紅葉は残念ながらほぼ終わってしまって、足元はブナの落ち葉の絨毯となっていました。
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トウド沢と赤水沢の出会いまで来たらいよいよ赤水渓谷の始まりです。 赤水渓谷
最初は沢沿いの道を進みますが、やがて道は無くなり、川底を歩くしかなくなります。
沢の底は岩盤がほぼ平坦に削られて滑床になっており、川幅が広いところでは水深も5〜10cmほどしかありませんでした。
(シーズンや雨の状況で、もちろんもっと深くなることもあると思います)
それでも水の中を歩けば靴に水が入り込むので、最初は濡れまいと川の端を歩いて悪あがきしてみるのですが、
やがてどうしても水の中を歩かざるをえなくなってしまいました。
本来この沢を目差す人たちはバシャバシャと水の中を歩くことに喜びを感じる人ばかりなんでしょうが、
同伴のお二人はそんな趣味もなく、往生際が悪いようです。(こんなはずではなかったと言っておりました)
沢の周りは、かろうじて紅葉が残ってくれていました。
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かろうじてもっていた空から、ぱらぱら雨が少しずつ強くなってきました。
ところどころにある甌穴です。 深いものでは2m位はありそうです。 田中陽希君が浸かって自撮りしていた穴にしては深すぎですね。
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登るに難しそうな小滝が現れました。 他のサイトに休み場の滝と載っていました。
時間、空模様を考え、遡上はここまでとし、ここで鶴の湯さんのおにぎりを頂いた後、戻ることにました。
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来た道を引き返す途中から雨脚が急に強まり、雷までも鳴り始めました。
道には水がたまり、小沢は増水してきていました。 帰りの判断を誤ったら沢が増水して危なかったかも・・。
14時30分ごろ、何とか無事に戻った時には、ズボンはびしょ濡れとなって大変なトレッキングでした。
これで今回の旅の予定は全て終え、帰路につきました。
計画では県道309号で鹿角に出て東北道に乗るつもりでしたが、なんと大平湖の先が工事で通行止めとのこと。
しかたなく一旦阿仁前田まで戻って国道105号を北上、国道285号、国道103号と乗り継いで、
十和田ICで高速に乗ることとなりました。 途中の紅葉です。
東北道では、時間ロスを挽回すべく、途中での夕食休憩を含め9時半まで走って計画の国見SAに到着。
今晩はここで車中泊です。
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2015.10.25 (日)
今日は、東北自動車道国見SAから東北自動車道、首都高、第二東名と乗り継いで、
今回の旅の同伴者2人を静岡で降ろした後、16時頃に無事自宅に戻りました。
途中立ち寄った東北自動車道羽生SAの鬼平江戸処です。
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TOP 09月 玄関のコリウス 長ノ山湿原 三好八幡社 秋の大祭 紅葉を追って岩手山・八幡平の旅 グリーンカーテンの琉球朝顔 11月